ビーク値の時刻歴データからレインフロー計数を行う実行プログラム提供する.アルゴリズムはHLrainflow法に基づく.
[注意]文献[1]に記載されているヒステリシスループ法のアルゴリズムは、実質レインフロー法の評価結果と同じ結果を与えますが、厳密に見ると少しだけ異なっていました.しかし、ヒステリシスループ法のアルゴリズムを部分的に変更するだけで、完全にレインフロー法と合致することを最近見出しました。ここで、提供するアルゴリズムは完全にレインフロー法に合致するはずです。アルゴリズムの詳細は「HLrainflow法アルゴリズム」のページを参照して下さい.
提供する実行プログラムにおいては,データ領域は動的に割り当てるため,データ数に制限はなく,使用する計算機の物理的制限で決まります.
ファイル名 | 内容 |
---|---|
PeakCalc.exe | 波形履歴データからピーク値を計算する |
HLrainflow.exe | ピーク値データからレインフロー計数を実行する |
wave.csv | 波形履歴データのサンプルデータ |
ASTM.csv | ASTM E1049-85(2017) Rainflow Counting Exampleに掲載されているピーク値データ |
ASTM E1049-85(2017) Rainflow Counting Example ASTM.csv
HLrainflow < ASTM.csv
halfR,halfM 4.000000,1.000000 4.000000,1.000000 3.000000,-0.500000 4.000000,-1.000000 8.000000,1.000000 9.000000,0.500000 8.000000,0.000000 6.000000,1.000000なお,結果をファイルに出力したければ,以下のように記述します.
HLrainflow < ASTM.csv >ASTM_res.csv
波形履歴wave.csvからピーク値を計算する
PeakCalc < wave.csvこの結果,以下が画面に出力されることを確認する.
peak 0.044859 -0.037778 0.001025 -0.020964 0.011101 -0.001281 0.011164 -0.007011
例題2の結果をパイプ処理により直ちにレインフロー計数する
PeakCalc < wave.csv | HLrainflowこの結果,以下が画面に出力されることを確認する.
halfR,halfM 0.021989,-0.009969 0.021989,-0.009969 0.012382,0.004910 0.012382,0.004910 0.082637,0.003541 0.048942,-0.013307 0.018175,0.002077